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どうなる。エジプト情勢。火種が次々と上がる。『たかが瓦、されど瓦、世界遺産に使用されている資材だよ。』瓦屋さん・雨漏り奮闘記

2011.02.06 (日)

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どうなる。エジプト情勢。火種が次々と上がる。『たかが瓦、されど瓦、世界遺産に使用されている資材だよ。』瓦屋さん・雨漏り奮闘記

どうなる。エジプト情勢。
イスラエルのガスのパイプラインが爆破された。
イスラム勢力が政権を取ったら、どうなる

CFRインタビュー
ホスニ・ムバラクの功罪
Egypt a Textbook Foreign Policy Dilemma

ジェームズ・ベーカー 元米国務長官


ムバラク政権はイスラム同胞団の影響力に対抗できるような政党が誕生するのを認めなかった。彼が作り上げたのは「私を選ぶか、それともイスラム同胞団を選ぶか」という環境だった。もちろん、「この二者択一でイスラム同胞団を選ぶ者など、誰もいないことをムバラクは理解していた」。問題は、このために、実態のある政党が存在しなくなり、このために、非合法とされているとはいえ、いまやイスラム同胞団の動きが注目されていることだ。また、辞任と国外退去を求めて大規模なデモが続くなか、一方では、デモが極度の混乱と無法化を呼び込んでいることに怒りを感じている人も多い。エジプト人の多くが「もう十分だ」と感じている。アメリカにとっての外交ジレンマは、「原則と価値」、つまり、民主主義、人権、自由が擁護されるように配慮する一方で、われわれの国益も重視しなければならないことにある。

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<ムバラクとは何者だったのか>

――エジプトのムバラク大統領は「次期大統領選挙に出馬しない」と表明した。問題はこれで民衆が納得するかどうかだ。あなたは、彼が大統領になる前からムバラクのことを知っている。彼はどんな人物なのか。

 私が最初に彼にあったのは、ムバラクがエジプトの副大統領だった時代だ。1980年の一連の選挙の余波のなかにあったワシントンを、彼は副大統領として訪問し、当時、私はホワイトハウスの首席補佐官に任命されていた。

よく覚えているのは、将軍にしかできない横柄な態度で部屋に入りこんできて、開口一番、「戦車はどこにある」と私に言ったことだ。アメリカがエジプトに提供することを約束した戦車がまだ届いていなかったからだ。

 その後も、私はムバラクと密に接触してきた。ホワイトハウスの首席補佐官としてだけでなく、財務長官としてエジプトへのIMF融資プログラムにもかかわった。その後も、国務長官として中東和平や湾岸戦争をめぐってムバラクとは密接に協議を重ねた。

シリアを多国籍軍に参加させる上でも、湾岸戦争後のマドリッド中東和平会議開
催をめぐっても、私はムバラクと密接に協議した。ムバラクは非常に大きな役割を
果たし、貢献してくれた。だが、エジプトの人権と自由をめぐるわれわれの要請を
彼が受け入れることはなかった。(J・ベーカー)

―― 湾岸戦争へのムバラクの態度はどうだったのか。

 アメリカ、そして国際社会の立場に理解を示し、非常に協力的だった。

 ムバラクは相手に接触する必要があると考えると、すぐに受話器をとって電話をかけるタイプの人物だった。例えば、中東和平プロセスについて(私と話しているさなかに)、シリアのハフェズ・アサドを電話で(その参加を)説得しようと試みたこともある。

 シリアを多国籍軍に参加させる上でも、ムバラクは大きな役割を果たした。多くの人が忘れてしまっているが、クウェートを解放した多国籍軍にはアラブ諸国の軍隊、例えば、エジプトとシリアの部隊も参加している。

 さらに、湾岸戦争後のマドリッド中東和平会議開催をめぐっても、私はムバラクと密接に協議した。この会議を成功させる上で、ムバラクは非常に大きな役割を果たしてくれた。

 エジプトがソビエトとの関係を諦めて、アメリカとの同盟関係に入って以降、エジプトは、中東の政治と安全保障をめぐり非常に有益なアメリカのパートナーだった。だが、国内では人権問題を抱えていたし、民主化は進展しなかった。政治改革を試みるように求めたが、彼がそれに応じることはついになかった。歴代の米政権は、一貫してムバラクに政治改革を実施するように求めてきたが、結局、改革は実施されなかった。

 ムバラク政権はイスラム同胞団の影響力に対抗できるような政党が誕生するのを認めなかった。彼が作り上げたのは「私を選ぶか、それともイスラム同胞団を選ぶか」と環境だった。もちろん、この二者択一でイスラム同胞団を選ぶ者など、誰もいないことをムバラクは理解していた。

 もう一つ言いたいことがある。エジプトのケースは、外交政策の遂行がいかに難しいかについての、教科書に書いてあるような典型的事例だということだ。

 アメリカの外交政策を形成していく上で、われわれは「原則と価値」、つまり、民主主義、人権、自由が擁護されるように配慮しなければならない。だが一方で、われわれの国益も重視しなければならない。 「原則や価値」と「国益」がエジプト外交では、(ここに述べた理由から)まさに衝突してしまうことが多い。

<エジプトの行方と地域的余波>

―― エジプトは今後、どこへ向かうと思うか。

 多くの人々がエジプトの今後のことを心配していると思う。特に、イスラエルでは状況を憂慮している人々が数多くいる。すでに(エジプトの)イスラム同胞団は、ムバラクがいなくなれば、(和平条約を破棄すると表明し)イスラエルを攻撃すると示唆している。エジプトが多くのアラブ諸国に大きな影響力を持っていることを忘れてはならない。エジプトはアラブで最大の国家だし、人口8500万のアラブ世界の指導国だ。現状は、非常に大きな危険に満ちている。どのような結末になるかは、今後の展開を待つしかない。

―― オバマ大統領が明確にムバラクに退陣するように求めたことはやり過ぎだと思っているか。

 いや、オバマ政権は適切な対応をしていると思う。先に指摘した外交政策のジレンマの具体例だ。原則と価値を尊重しなければならないが、国益も重視しなければならない。例えば、エジプトで危機が起きた初日に、オバマとクリントン国務長官が、ムバラクの足をすくうような発言をしていれば、ひどいことになっていただろう。中東の同盟国に非常にネガティブなメッセージを送ることになったはずだ。だが、現実はそうではない。オバマ政権は適切な対処をしていると思う。

――中東のアラブ諸国の指導者は状況に危機感を抱いていると思う。サウジやヨルダンに指導者は現状をどうみているだろうか。

 君主国のサウジやヨルダンは状況が違うが、ヨルダン、アルジェリア、イエメンでも抗議デモが起きている。

―― 中東の君主国の体制は揺るがないとみているか。

 必ずしもそうは思っていない。サウジにも貧しい人々は数多くいる。だが、彼らは失業していても、家を所有しているし、政府からの援助もある。サウジの自由や人権については不満を持っている人はいるだろうが、エジプトのような貧しさに苦しんでいる人はいない。

―― イスラエルはエジプトの現状に大きな危機感を持っているようだ。

 エジプトの急激な変革を望んでいないイスラエルにとっては、現状は非常にやっかいだし、そうみなす根拠も持っている。危機にさらされるものが非常に大きいからだ。いかなる結末になるとしても、隣国のエジプトを過激派イスラム勢力の国にしないことが重要だと考えている。

―― 専門家の多くは、自由選挙を行っても、イスラム同胞団は大きな支持を集められないと考えている。だが、他に有力な政党はあるのか。

 現状では、他には実質的な政党は存在しない。政党を組織して、キャンペーンを展開するにはそれなりの時間がかかる。現在、イスラム同胞団は非合法化されている。選挙に参加できるようになるのかどうか、わからない。確信はないが、私の理解では、イスラム同胞団はエジプトの政治社会の30%程度を代弁していると思う。

――ムバラクは次期大統領選挙には出馬しないと表明した。これに対してアメリカの国務長官は声明を発表しなければならない。あなたが現役の国務長官なら、どのような内容の表明にするだろうか。

 オバマ政権は、危機の初日あたりから、その可能性に備えて準備していた。(明確ではないか)足下をすくうような路線をとるかもしれないと示唆したタイミングが早すぎたのは事実だ。その後、オバマ政権はより穏健な路線へと転じた。民衆と政府のどちらかに荷担するようなことは言わなくなった。

 われわれの原則や価値、そして国益からみて、そのどちらにも利害を持っていたからだ。つまり、オバマ政権は、まずこれまでのムバラクの業績を評価する声明を発表し、彼がその意味合いを受け入れるかどうか様子をみるべきだったと思う。おそらくオバマ政権はムバラクが次のように言うことを期待していたと思う。「わかった。辞任しよう。私が表明した改革については移行政権が進めていくことになる」。

 彼が辞任すれば、デモ参加者たちもこれを受け入れると考えてもよいだろう。民衆はそれ以上のことを望んでいないからだ。

 一方で、エジプトにはデモが作りだした状況に腹を立てている人も数多くいる。デモのせいで食料品を調達できなくなり、荒らされた古代遺跡もある。極度の混乱と無法化に怒りを感じている人も多い。エジプト人の多くが「もう十分だ」と感じていると思う。●

Jams Baker レーガン政権でホワイトハウス首席補佐官と財務長官を務め、ジョージ・H・W・ブッシュ政権では国務長官を務めた。

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エジプトも皆さんが思っている以上に国際都市ですよ。
ピラミッドのある高台よりカイロ市内を撮影

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キザのピラミット
エジプトは人口の70%画観光で生計を立てているのです。
生活が成り立たず、今度のデモを快く思わない人も多数存在することです。

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ブブガのイスラム女性とイスラム寺院

                           
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ナイル川とカイロタワー
全て人々はお金の為に働き、戦っているのです。

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エジプト最大の回教寺院。「ガーミア・ムハン・アリ寺院」

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