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住まいの基本は屋根にあり。屋根は文化だ。芸術だ。
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500年の歳月を駈けて建造したミラノ大聖堂の素晴らしさをご覧下さい。『たかが瓦、されど瓦、世界遺産に使用されている資材だよ。』瓦屋さん・雨漏り奮闘記
かってミラノはケルト人が開いた街で、ミラノ公爵の都市国家でした。
商工業が盛んで、豊かな経済力を背景に、白亜の大理石のドウモ建造したのです。
日本で平安時代に起工され、幕末に完成したと言います。
日本人には到底考えられない出来事です。
それはなにゆえかと疑問を持ちました。
たぶん、キリストと言う一神教のおかげなんでしょう。
たとへ、為政者が変わっても、キリスト教が受け継がれたからなんでしょうね。
日本のように仏教・神道あるいは自然宗教を信じる多神教の人々には分かりにくいものがあります。
500年間という長期にわたって、信仰の強さが成し遂げられる
所以なのでしょう。
でも、よく考えてみると、誰が最初のグランドプランを考え、
その図面に沿って良くやるものだと考えさせられます。
彫刻士、ステンドグラスを作る人、石組をする工人、何人も死んでは意思を引き継いでいるのでしょうね。
色々な匠が変わっても、キリストと言う神話と言うか、表現が統一されているのでしょう。
建築様式も、ゴシック様式と言われる、天に尖塔が伸びる様式が受け継がれたのでしょう。
同じドウモでも、ベネチィヤのサンマルコ大聖堂・バチカンのサン・ピエトロ大聖堂は丸い屋根ですよね。
フイレンツエの大聖堂はまた違いますよね。
我々無宗教者には少しわかりにくいですね。
でも、時代時代の様式があって、グランドプランを考える設計者は、時代を超えて支持されて、その設計に照らして500年もの歳月を、厭わないのでしょうね。
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