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天壇公園に行ってきました。『たかが瓦、されど瓦、世界遺産に使用されている資材だよ。』瓦屋さん・雨漏り奮闘記

2010.10.12 (火)

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天壇公園に行ってきました。『たかが瓦、されど瓦、世界遺産に使用されている資材だよ。』瓦屋さん・雨漏り奮闘記

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中国はなんでも大きい物が好きですね。
中国の富と権力を現す象徴なんですね。

この円形の建物を,祈念殿と呼んでます。
この祈念殿は高さ19・5m、直径15.5mで中国最大の祭祀建造物です。

今は中を見る事が出来ず、12支、10干を表記する柱があり、
内部にいろいろな細工が施され、内部の壁は、反響して、反対側の壁にまで音が届くようにしてあるそうです。家来たちの内緒話が出来ない仕組みになっているそうです。
すごい匠達の技ですね。

これを突き付けられた、石工の棟梁は困ったことでしょうね。
こんな広い建物の中で、本当にに響いて内緒話が出来ないのでしょうかね。

また、日光の東照宮の鳴き龍みたいに共鳴して1回の柏手が、
共鳴してどんどん増えていく設備もあるそうです。

よくそんな設備を造ることか出来たものですね。
人間の知恵のすごさですね。

この建物の円形状の屋根も、我々屋根屋にとって色々考えさせられ、自分だったらどんな割り付けをするだろうと、思いを巡らしております。

扇のように末広がりの割り込みをしていかなければなりません。
そして、最後は元の瓦の列にドッキングしなければいけません。

いまは、計算機があるからいいのですが、昔はありません。
自分にできるかな。
それくらい難しい屋根なのです。
まして、我々が扱う瓦は、直線です。
しかも猫背の様なムクリ出ないようにしなければなりません。しかも、棟はないのです。
割り込みが命です。

日本では、信長が安土城で瑠璃色の瓦があったと記されております。

信長は、釉薬を使い、岐阜県の瀬戸周辺で瑠璃色の瓦を造らせたのでしょう。

もちろん当時は登り窯です。
この祈念殿は、1420年と言いますから室町時代に建造されたものです。

安土城にもその釉薬の技術が日本に入ってきたのでしょう。
そして、天下人信長が最初に使用したのでしょう。

次の天下人、秀吉は事のほか黄金に執着心を持っていて、
金箔がわらが大阪城に使われたのです。

それは、秀吉の金へのあこがれと、主君信長よりも、自分の方が本当の天下人だ!
と、世間に知らせかったんでしょう。

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