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彫刻に見る浦島太郎伝説

2014.05.04 (日)

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  雨漏り奮闘記・埼玉の屋根屋より。
いま、瓦の施工方法に全国瓦工事業連盟(全瓦連)の組合員が一丸となって「耐震・耐台風工法」(ガイドライン)に取り組み、
行政からの要請を受け、東日本の震災復興住宅に推奨されております。
和瓦の街並みがなくなる、ドナルド・キーンが愛した瀬戸内の尾道の風景が赤い瓦の街並みなってしまったら。
京都・奈良の和瓦がコロニアルになってしまったら。
そんなことを危惧する一人です。

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浦島太郎の御伽草紙は、江戸時代に日本書紀・丹波の国・風土記に記されている浦島伝説が、太平の世になって、錦絵などに描かれるようななったのです。

神仙思想を題材にして、童や女たちの読み物なっていた当時の流行を素早く感じ取っていたのかもしれません。

また、2度にわたって、利根川の氾濫が江戸の市中を混乱と
悲惨な状況から、聖天様と同じように、
極楽の世を、この水郷の小島に浮かぶ雷電社に
求めたのかもしれませんね。

彫り師たちは、お犬様で有名な5代将軍綱吉公の
御代に上州館林藩主であったことからも、
大改修を行い、同じ上州の石原常八一門に
任せたのではないかと思います。

その時より幕府より葵の紋の使用を認められたのです。

聖天様の彫刻は石原親子・孫の3代、100年にわたって
完成させたものです。

この雷電社も、2間社権現つくりも、
相当の歳月を要したものと思われます。

実をいうと、この浦島伝説は、丹波の国・江戸の東雲海岸
東神奈川・香川県三豊市・九州開聞岳もふもとの海岸
沖縄などにも似たような話が存在するのです。

そればかりか、中国の神仙思想ですから当然中国にもあります。
中国から韓国にもわたっております。

面白いことに、丹波風土記では実在の人物として描かれ、
日本書紀には雄略天皇12年(西暦477年)7月7日に竜宮城に行っているそうです。

竜宮城とは女人しか住まない蓬莱の国なのです。

話は長くなるのでこのくらいに致します。
調べてみると面白い話です。
なぜ、乙姫様は見ることにかなわぬ玉手箱を
お土産にしたのでしょう。
人間は、アッと思う間に、気がつけばおいてしまうことを
教えているのでしょうか。

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ファイル 1216-1.jpg
龍に乗って琴を奏でる乙姫様。
海の中に滝があり、桜花が爛漫に咲いています。
これは陸上の蓬莱山を表現していると思われます。
これは中国・韓国・ネパールの蓬莱思想ですね。

ファイル 1216-2.jpg
頭にタイなどの魚をつけた擬人が浦島太郎に謁見してる様子。
本当は浦島伝説には、乙姫様は登場しますが竜王は出てきません。
石原常八は竜王みたいな人を、なぜ彫ったのでしょう。

この弓矢と剣を持った人物は筒川巎子か雄略天皇を現しているのでしょうか。不思議が沢山あります。

ファイル 1216-3.jpg
魚たちを従えた竜王が宝珠を持って
謁見を乞うてる様子ですね。
これは神仙思想を表現しているのでしょう。

竜宮城に、竜王が存在したとして、宮の主が宝珠を、なぜささげねばならないのでしょうか。

宝珠とは、願い事をなんでもかなえてくれる宝を現し、
宝形つくりの寺院の屋根などに取り付けられることが多く、
私も、久喜市の宝形の本堂に施工したことがあります。

鬼瓦と比較しますと非常に高価なもので、
3尺角で施工費を含めて、20年以上前で
90万円を超えていました。(宝珠のみの施工費です)

ファイル 1216-4.jpg
乙姫様に、あけてはならぬ玉手箱を戴いて、別れを惜しむ
浦島太郎です。
亀ではなくて、海住むワニの格好をしておりますね。
常八は浦島伝説を勇壮に描いたのでしょうかね。

ファイル 1216-5.jpg
3尺の桧の羽目板に彫刻してあることがよく解りますね。

さいたまの屋根やのおっさん『ルーフ』
瓦は1400年の歴史があり、耐久性があって、メンテナンスが楽なのです。
3/11の東日本大震災でも復旧工事は早く、15か月くらいで
修復作業が完了したのです。
重いと思っている方もおると思うのです。
そうではないのです。建物のメンテナンスの問題なのです。
なぜ、歴史の中で消えなかったのか。
良いものは残る。ここなのです。

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